超初級レベルでも英語は伸びる・Mさんの例③

超初級レベルの生徒せんMさんが、なぜか最近劇的に伸びたお話を書いております。

趣味程度で英語を学んでいたMさんが、なにやら緊急で私の教室に通いたいと連絡があったのが一昨年の11月。

そこで、ひとまずレベルチェックに来て頂くことにいたしました。

久しぶりにMさんへ英語でインタビューをさせて頂きました。
これが、思っていた以上に英語力はキープされておりました。大きく下がってはいなかったのです。

これには驚きました。

まず、リスニングですね。私からの基本的な英語の質問をわけなく理解できていました。  もし、超初心者さんでしたら、「は?」と焦っていたと思います。

ですが、このMさん、10年もやっているので英語を聞くことには慣れており、自然に答えることができたのです。

答える英文はブロークンではありますが、あまり間をおかず答えることができました。

やはり、耳(リスニング力)はそんなに簡単には衰えないのですね。10年ものあいだ週2回英語学校に通っていたので、960時間分は英語を聴いていることになりますからね。

1ヵ月8回として1年間で96回。 10年で960時間ほど。

ただ、リスニング力は落ちてはいないものの、レベルは上がっているのかというのが問題です。

レベルアップしているのかを見ていくと、残念ながらアップしてはいなかったのです。

960時間も費やしてですよ!

何が原因だったのでしょうか?

理由については次回にて。

超初級でも伸びるのね! 生徒さんの例②

まさかの変化をとげた、超初級レベルのMさんについては前回の記事で書きました。
このMさんとは某英会話学校に勤務していた時の生徒さんです。
12年前に担当していた生徒さんです。

Mさんは、当時6名前後のグループレッスンに所属していました。
レベルは超初級レベル。

クラスメートの方は初級~初級の上レベルの方がほとんど。

60分レッスンで6名前後の方が均等に発話できるように様々工夫をしてました。
当然宿題も出させていただきました。

宿題をしてこないとレッスンについてくるのが少々大変になります。
ですので、生徒さんは必ず宿題をやってきます。
そのMさんを除いては(汗

週2回のレッスンですので、ちゃんと通い課題をこなしていけば英語力の伸びは
はっきりと見えます。

中には1年で一気に伸びて、初級レベルから外国人レベルに編入された方もいました。
ほぼ7割の方はかなり早い段階でレベルアップされましたね~。

がしか~し、Mさんは「あは、今日も宿題やってな~い」を連発。
レッスンであてられても「わかんな~い」と平然とされておりました。

自分に関わる英語表現もなかなか覚えてくださらないので、レッスン内で何度も何度も何度もリピートし、その場で覚えて頂いたことも数多くありました。

やっと英語表現が定着したと思いほっとしたそばから、あっさりと忘れていくMさん。
その姿を見て、英語講師としての自分の力量のなさにがっくりくる日々。

このMさんを伸ばすことができて、はじめて私の英語講師としての意味があるのだと鼻息荒く奮闘してました。

が、相変わらず「あは~、また宿題やってな~いよ~、せんせ~い!」と明るく話すMさん!
どんなに週2回通っていらしても、家での学習を全くしなければ、そりゃ~伸びるはずありません。
24時間日本語で溢れているのですから、工夫して英語の時間を作るべきなのです。
でも、Mさんは「別に英語力が伸びなくてもいいし~、仕事で使うわけでもないし~、ま~旅行の時にちょっと使えればいいかな~」と。
私の思いとは全くの逆を行っていたMさん。

そんなこんなで5年が過ぎました。
クラスメートの方はもう上のレベルに移動。
Mさんだけがず~と同じクラスなのです。

さすがの私も「Mさんの英語力を伸ばすことは、私がノーベル賞をもらうくらい大変なことなのかも」と思うようになりました。

ま、仕方ないな~、そんな生徒さん一人くらいはいるよね~と、自分に言い訳。

その後、私は某留学準備校へ声がかかり転職することになりましたが、現在は個人で教室を運営しています。

2年前のある日、数年振りにMさんから連絡がありました。
「えいこ先生の所で英語やりたいけど、いいですか?」と。
ちょっと緊急な感じでした。

ですが、以前のMさんを知っている私は「はい、どうぞ」とは言えません。
やる気のある方だけを受け持つというのが私のポリシーですので、趣味程度にまったりとという方には、他の教室をご紹介している次第です。

そこでひとまずレベルチェックに来て頂くことにしました。
ある条件をつけて。

この続きは次回。

超初級でも伸びるのね! 生徒さんの例①

英語講師の仕事はかれこれ20年以上やっています。


沢山の生徒さんを担当してきました。  ほとんどの生徒さんは着実に英語力を伸ばし、次のステップに進みます。


ですが、どうしても英語力が伸びない生徒さんが一人くらいいても仕方がない・・・
最近までそう思っていました。

先日のMさん(50代)の変化を見るまでは。

初級の上レベルであるそのMさんに、新聞記事の導入を決めたのは先月のこと。

他の初級の生徒さんには、昨年からすでに英語の新聞記事を導入するも、このMさんには少し時間をかけてタイミングを伺っておりました。

そしてむかえた前回のレッスン。

まさかの結果にこの私が驚きました。

残り数分しかなかったにもかかわらず、2パラグラフをきっちり終えることができたのです。

・英文で音読
・日本語で意味の確認
・英語でretell (英語で要約)

意味も問題なく理解してらっしゃいました。

英字新聞ですよ~~~!
しかも、あのMさんがですよ~~~!

私としては、あまりの伸びの変化に涙がでるほど嬉しかったのです。

そこまで準備してきたMさんも凄いのですが、あのぐうたらMさん(失礼 笑)をここまで押し上げることができた私って・・・凄い!

と自画自賛(笑)

次回からは、Mさんが英語を始めた頃から現在までの変化と、伸びを感じられるようになった現在の勉強方法をお知らせいたします。