日本語の知識を使って英語を覚える方法!

英語の語彙を増やすには、読書が一番というのは以前書きました。
では、読んでいるだけで覚えられるか?
「No」でございます。

20回言ってみる、20回書いてみる、実際使ってみるなどが必要で、中には100回近くその単語に触れて初めて定着するという説もあるくらいです。

単語は関連づけで覚えるのがいいと良くききますが、通常は派生語で覚えるのを意味しています。

でも、派生語を云々する以前の問題で、単語そのものを覚えられない場合はどうするか?

イメージしやすいもので関連付けします。

せっかく日本語を話せるので、そこを使います。
これ、発音に関しても、たま~にやります。

neglect, bully, abuseなどが使われている記事を使ったレッスンでのこと。

日々英語を使っていない生徒さんにしてみると、新しい単語の定着は至難の技。
でも、社会問題について語るには、避けて通れない単語。

例えば、いじめ→bully

どうしても覚えられなかった、ちょっぴりご年配の初級レベルの生徒さんには、
「魚のブリ」って覚えてくださいとお伝えしました。

すると、あんなに苦労していた単語なのに、次回からはなめらかに単語を使っていました。
頭には、魚の「ブリ」がイメージされていたそうです(笑)

ホッケとかシャケでなくて良かった・・・!
edをつけても、過去形にはならんしな~。

あ、でも、このようなやり方がいつでも使えるものではありませんし、
発音もやや違いますので、ちゃんと覚えられる方は「魚のブリ」をすっとばして、
そのまま「bully」と普通に覚えたほうが楽チンです。

発音に関しては、日本語の知識が意外と使えることが多いですね。

take you outなどの発音を、テイクゥ ユー アウトとなってしまう方がいます。
テイクゥ ユー の段階で非常に聞きづらいのです。

ta kyu みたいな感じですと、何ども音で練習するのですが、
どうしてもテイクゥ ユーとなる。

そこで、ピンときました!

「京急、東急の急という発音です!」とお伝えしました。

その後どうなったか・・・
はい、ちゃんと聞きやすい発音になりましたよ!
ティキューみたいになりました。

無理して漢字にあてはめると、「帝急」ですかね?
「低級」だと、アクセントの場所が違いますからね。

発音確認できるサイトがたくさんありますので、未知語はもとより、知っているつもりの単語も、こまめにチェックすることをお勧めします。

口コミって英語でなんと言うの?

口コミ」って、ものすごく影響力がありますよね。

自分のともだちが、「これ凄くよかったよ~」とか、「美味しかったよ~」と言われると、試したくなりますよね?

わたしもそのうちの一人で、先月は生徒さんが絶賛する青塚食堂に行ってきました。

激しく、大満足!! 
想像を絶する、海鮮料理の数、数、数・・・
この時の写真は今度時間がある時にアップします!

で、この口コミを英語で言うと、
”Word of mouth."
です。

20代前半の頃、ある戦略会議(英語)で宣伝に関する意見を聞かれました。

覚えたての「口コミ」
/word of mouth
 って表現をカッコ良く使おうと計画。

が、しか~し、いくら20代とはいえ、
1度や2度見たり聞いたりしたくらいだと、口からすんなり出て来ないのです。

え~と、え~と、確か、口から出て来るんだったよね。
そうそう、口から口へ言葉が伝播するんだよね~!

ほ~、やっと思い出したゼ~ット!(ここは、マジンガー"Z~ット" と発音!!)

そして、放った英語表現が、

Well, mouth to mouth is one of the best strategy of ....(^O^)
と、どや顔で終了のわたし。

マ、マ、マウス to マウス・・・???

「口から口へ~」って、あ~た、人工呼吸してどうすんですか~?
ヘタをすると、「口移し・・」という意味で、危ない意味になるではないですか~

宣伝に、なにゆえ、なにゆえ、人工呼吸や口移しが必要なのでしょうか?
おせ~て、おせ~て、おせ~~~て~、とあの小松政夫さん状態の、顔、顔、顔

ま、恐ろしい間違いに気づくのには、そう時間はかかりませんでしたけど。

良く、「英語は使って覚えろ」と言われますが、できれば、確実に覚えてから、使ったほうがよさそうですね

すごい顔で英語の発音練習する生徒さん!!

日本人の英語が外国人に通じない理由は、わんさかあります。
究極は、日本語思考で英語を話すからだと思います。
言いたいことが最後で、しかも曖昧な表現が多いなど。
つまり、何を言いたいのかが、全く見えないのです。

あと、初級レベルの方に多いのが「発音」の問題。
これまた、日本語発音で話すので通じません。

例:book →ブックー、and→アンドー、but→バットー

と母音がくっつくのです。

「わたし」watashi, 「そして」→soshite、[バット」→battoという具合いに
日本語とは、母音がついてまわる言語。

でも、これですと、非常に聞きづらいでけではなく
時には間違った意味にとられてしまうこともあります。

ネイティブのマネをする必要はないのですが、
正しい音で話すのが大事。

でも、英語の音は日本語にない音だらけなので、
最初は皆さん大変です。

「th」や「v」「f」なども苦戦されます。

レッスンでは、「thは上下の歯で下を軽くかんで~」「v や f」は上の歯で下の唇を軽く, こんな感じでかんで~」と言いながら何度も口元をお見せします。

皆さん必死でトライされます。
日本語にはない音ですから、それはそれは必死に挑戦されます。

時には勢いあまって凄いことになる方もいます。

例えば、FIVE「ファイブ」なんかがそう。

思いっきり、「ファイブー」と発音されてから、
ゆっくりVの音を作ろうと、おもむろに唇を軽くかみ「ブ」と発音されます・・・

しかも満面の笑みで!
「どうや、できたやろ、このわたし!」と言いたげなそのお顔!!

生徒さんが、その笑顔を作る瞬間とほぼ同時に、
「遅すぎです!!」とわたし。

thなんかは、もっと過酷。

Fifthという単語。
鬼門のFも入っているので、さ~大変。

Fをなんとかクリアーし、その勢いのまま「フィフスー」までたどり着きます。
「やった~、できてる!」感満載のまま、上下の歯で舌をはさんでチロリンと出しながら、「th」を後出しされるのです。

またしても、「遅すぎです!」とわたし!!

わかりますかしら?
ファイブ~のあと→Vと言う。
フィフス~のあと→thと言う。
って感じです。

Thもそうですが、上下の歯でかんだり、唇を噛むFやVの音は日本語にはないですもんね。
「くやし~」と言って”ハンケチ”を噛むおネエー様の仕草くらいしか見ないですよね。

一生懸命に下唇を噛んで、FやVの音を出そうとされるあまり、
とうとう「ありえへん」状態になる生徒さんが多いのです。

上も下もわかならくなり、ただ必死で発音しようとされるお姿がそこにあります。

そ・れ・は、

わたしの言っていることの真逆でございます。

つまり、下の歯で上唇をかんでFやVを発音しようとされているのです。

その姿はもはや、美しい女性の表情とはかけ離れてしまっています

下の歯で上の唇を・・・

そうです、あの志村けんの「アイーン」状態なのです・・・

英語講師歴数十年のわたしでもできない、離れ業でございます。
やってみましたが、発音できまへ~ん!!

でも、生徒さんご本人(達)はいたって大真面目。

そのような生徒さんには、言葉の説明より、
手鏡を生徒さんに渡して、ご自分の口の動きを見ながら練習して頂いておりますが。