ready made food とスーパー

"I sometimes find ready-made food from a supermarket in the fridge," said  a male student said.

「時々、スーパーの冷蔵庫のなかに、準備された食事を見つけます」って訳したKさん。

ま~、確かに英語の文章にある単語はすべて日本語に入っていますね。

でも、なんのことか意味不明。

ready-made food を準備された食事・・・って、ちょっと惜しい。

わたし:準備されているので、「すぐに食べられる食事」ってことですよ!

Kさん:あ、えと、えと、わかった!  レトロ食品!

わたし:う~ん、レトルトって言いたかったのですね?

Kさん:そうそう!

レトロとレトルト、ちょっと似ているけど、ぜんぜん違う。
レトロ食品ってどんなん?

さて、ready-made foodはもうおわかりのように、お惣菜ですね。

では、この英文全体の意味はどうでしょう?

スーパーの冷蔵庫なのでしょうか?

だとすると、想像しずらい。

これは、この生徒の家の冷蔵庫ってこと。

では、 ready-made food from a supermarketとは?

Kさん、「スーパーからのお惣菜」って言ってましたが、fromをいつも「~から」と訳したのでは、日本語として不自然。

そこをお伝えすると、「スーパーで買ったお惣菜」と訂正されておりました。

おお~、とってもよくなりました。

「自分の家の冷蔵庫に、時々、スーパーで買ったお惣菜がある」という意味ですね!


かわいいJack the Riiperって?

こんばんは、英語講師の後村です。

今の札幌の天気大荒れで、強風!

さて、The Last Sherlock Homes Storyにでてくる殺人鬼 Jack the Ripperという名前聞いたことがありますか?

はい、切り裂きジャックのこと。
読んだことがなくても、一度は名前は耳にしたことがあると思います。
レッスンではこの洋書も使い、内容を日本語で確認してから、各パラグラフのretelをしてもらっています。

内容を簡単にまとめて言い直すことをretellといいます。

英文構成の力やまとめる力もつきますし、語彙もふえるいい訓練です。
今日のレッスンの一コマ。
わたし:では、いまのところ英語でまとめてください。
Mさん:A woman was killed in Whitechapel.
わたし:Good start!
Mさん:Jack and Ripper was......
わたし:おーい、Jack とRipperはべつべつではないですよ~。
    
そう、andをいれると、まるで「ジャックと豆の木」みたい聞こえます。

おどろおどろしい内容を英語でまとめていたのに、一気になごむ雰囲気に!
Jack the Ripperが正しく、Jack and Ripperではありませんからね~。

make you proud of me の日本語訳

"I'll do my best to make you proud of me!" and I kissed her many times.

この英文、どんな日本語がいいでしょう?

この文章は、David Copperfieldからのものです。

Step father とその姉に対して叔母のBetsyが言っているところ。

”You'd better go.  I'll keep the boy and take my chance with him. I don't believe a word of your story.
Do you think I don't know how you broke that poor girl's heart? And you hated her son, and punished him for it?  
I can see by your face that I'm right."

We all stared at Mr. Murdstone.  It was true that his face was white and he was breathing fast.

"Goodby, sir, and goodbye to you too, madam," added my aunt, turning suddenly to Miss Murdstone.
  "If I see you riding on my grass again, I'll knock your hat right off your head!"

The Murdstones said nothing in reply to these fierce words but walked quickly out of the house.

”Thank you, thank you, aunt!" I cried. 
 "I'll do my best to make you proud of me!" and I kissed her many times.

”David Coppefield" by Charles Dickens
                                        -Oxford Bookworms-

このような流れです。

makeは「~させる」
proudは「誇りに思う」と訳されます。

直訳すると、「僕のことを誇りに思ってもらえるよう最善をつくします」ですね。

ま~、学校でしたらこれでOKだと思います。

でも、日本語としてどうでしょうか?

この「誇りに思う」という表現がどうも英語っぽいですよね。

日本語では、あまり言わないと思うのです。

これをですね、生徒さんのMさん、
「僕をここに置いたことを後悔させないようにベストを尽くします」と訳したのです。

「後悔させないように」って、とても自然な日本語なので感心しました!

しかも、叔母さん宅においてくれたことをあえて文にしたのもわかりやすいです。

ちなみに、”Thank you, thank you, aunt!"を
「ありがとうございます。感謝しきれません」としていました。

これもいいですね~!


では、逆に「僕をここに置いたことを後悔させないようにベストを尽くします」を英文にするとどうでしょう?

私なら、「後悔させない」という言葉に引っ張られて、  not regret を使ってしまいそうです。

make you proud of me なんて表現、ぜったいでてこないだろうな~

英語的な英文はやはりたくさん読むことですね!

それにしても、このMさん、最近の伸びは目をみはるものがあるのです!

洋書はこれで3冊目。

新聞記事は数しれず。

数をこなすことって大事ですね!

翻訳のお仕事を少しお手伝いしていただいているのも、いいプレッシャーになっているようです(笑)