翻訳一行トライアル・believeの意味

I believe the Japanese language is good for subtitling foreign movies. (by 戸田奈津子さん)

インタビュー記事からの抜粋です。

この英語、どこをみても難しい単語はないですよね。

「ふむふむな~るほど」と思われた方がほとんどではないでしょうか?

では、「この意味はなんですか?」と聞かれたら、どんな日本語にしますか?

believe→信じる

language→言語

subtitle→字幕

と瞬間的に思い浮かびますよね。

で、できた日本語が、

「日本語の言語は、外国映画の字幕にとてもいいと信じます」

てな感じになっていたりしませんか?

どこがおかしいかわかりますか?

ま、言語ですので、これが100%の正解というのはないにせよ、このような日本語は不自然です。

自分ならこんな風に日本語にするけどな~という訳がありましたら、コメントを残していただくかこのページのペンマークをクリック、あるいはeikodomo23@gmail.comまでメッセージ送ってくださいね。

練習の意味でもぜひトライしてみてください。

必ず、添削いたしますので!

翻訳トライアル企画します!

こんばんは、英語講師の後村です。

昨年5月に募集した翻訳トライアル。

1年以上たったにもかかわらず、応募してくる方がいます。

期限はとっくに終わっているのですが

そのほとんどが、期限を見ないで勢いで応募されています。

それだけ、やってみたいという気持ちの表れですよね。

翻訳トライアルには興味あるけど、大手の翻訳会社で出しているトライアルは難しそうだし、敷居がたかい・・・・・・と思っている方、けっこう多いのではないでしょうか?

昔の私がそうでした。

トライアルの英文を取り寄せて読んでも、す~っと意味が入ってこない。

一行訳してみるけれど、なんだかピンと来ない。

期間は1ヶ月以上もあるので、大丈夫さ~と思っているうちにあっという間に締切が迫る。

で、結局は出さずに終わるというパターンを繰り返していました。

これ、出さなくても誰にも何も言われないので、ついつい甘えがでてしまったわけです。

仕事となると、そうはいきません。

恐ろしい締切がありますので。

そんな昔の私のような方のために、後村がトライアルを企画します。

*英語の文章は簡単。

*あとは、いかに自然な日本語にするか!

実際の仕事をプチ体験できるように、提出期間は短期で設定します。

1ヶ月となると、ダラダラしてしまいますので。


トライアルの課題については7月10日頃、こちらのメルマガでお知らせしますので、こちらに登録しておいてくださいね。

ご飯が炊き上がるを英語で言うと?

こんにちは、英語講師の後村です。

「ご飯が炊き上がる」を英語では、なんと言うでしょうか?

炊き上がる・・・って、なんだろう?

炊く・・・、たく・・・と考えてもわかりませんよね。

海外でもライスを食べますが、決してお米文化ではないので、「ご飯を炊く」にぴったりな表現は見当たりません。

では、どう伝えたらいいのでしょうか?

たとえば、外国人の友人達と一緒に料理を作っていたとしましょう。

で、「ご飯が炊き上がったよ~」と伝えるとしたら、どんな表現を使いますか?

炊き上がるという表現からいちど離れてみてください。

なにか別の表現が浮かびましたか?

では、ヒントです。

「ご飯ができたよ~」といってもいいわけですよね!

「できたよ~」というのは、準備ができたよ~と考えます。

そうです、readyが使えます。

The rice is ready!


どうですか、これでも十分意味が通じますよね?

若い人なら、「ご飯が炊きあがりました」というより、「ご飯できたよ~」と言ったほうがしっくりくるのではないでしょうか?

ま~、パン食の人も、「パン(トースト)焼けたよ~」というときにも使えそうですね!

ちょっと発想を変えて、日本語の表現自体を変化させると伝わる英語になります。

英語の発想を学ぶにも洋書や英字新聞を「読む」ことが大事です。

for some reason...

こんばんは、英語講師の後村です。

私の生徒さんの英語レベルは、初級~中級レベルの方がほとんどです。

洋書や新聞記事も使ってレッスンしているのですが、ちゃんと理解できているか日本語でも確認しています。

最初の頃は、直訳調になり、私から「日本語でそんな表現しませんよね~」とよく言われていた方がほとんど。

ところがですね~、回を重ねるうち「日本語としてどうもすっきりしない」とか、「もうちょっといい表現ないかな~」とご自分でつっこめるようになるのです。

こうなるとしめたもの!すっきりしない箇所は、ちゃんと意味を理解していない箇所なので、「つまり、ここは何を言わんとしているのか」がはっきりわかるまで徹底的に調べる必要があります。

じゃないと、意味不明な日本語になります。生徒さんは皆さん日本人なので、日本語を話します。

ですので、英語を読むことに慣れ、日本語に置き換えることに慣れてくるとご自分の日本語表現を客観的にチェックできるようになるのです。

意味不明な表現や、リズムの悪い文章はご自分でチェックできます。

チェックする際は、ぜひ音読するといいです。読んでいるだけだと気づかないのですが、音読すると「あ、なんか変」とすぐわかります。

はっきり意味がわからず無理やり訳していたり、よく知っている単語だからと調べないでいると、100%ヘンテコな日本文になります。

英文と比較しなくてもすぐ「おかしい」と気づきます。

その代表例が、for some reason.これ、生徒さんのなかで、ちゃんと理解されている方は今のところゼロです。意味、わかりますか?

回答は次回!

ready made food とスーパー

"I sometimes find ready-made food from a supermarket in the fridge," said  a male student said.

「時々、スーパーの冷蔵庫のなかに、準備された食事を見つけます」って訳したKさん。

ま~、確かに英語の文章にある単語はすべて日本語に入っていますね。

でも、なんのことか意味不明。

ready-made food を準備された食事・・・って、ちょっと惜しい。

わたし:準備されているので、「すぐに食べられる食事」ってことですよ!

Kさん:あ、えと、えと、わかった!  レトロ食品!

わたし:う~ん、レトルトって言いたかったのですね?

Kさん:そうそう!

レトロとレトルト、ちょっと似ているけど、ぜんぜん違う。
レトロ食品ってどんなん?

さて、ready-made foodはもうおわかりのように、お惣菜ですね。

では、この英文全体の意味はどうでしょう?

スーパーの冷蔵庫なのでしょうか?

だとすると、想像しずらい。

これは、この生徒の家の冷蔵庫ってこと。

では、 ready-made food from a supermarketとは?

Kさん、「スーパーからのお惣菜」って言ってましたが、fromをいつも「~から」と訳したのでは、日本語として不自然。

そこをお伝えすると、「スーパーで買ったお惣菜」と訂正されておりました。

おお~、とってもよくなりました。

「自分の家の冷蔵庫に、時々、スーパーで買ったお惣菜がある」という意味ですね!


かわいいJack the Riiperって?

こんばんは、英語講師の後村です。

今の札幌の天気大荒れで、強風!

さて、The Last Sherlock Homes Storyにでてくる殺人鬼 Jack the Ripperという名前聞いたことがありますか?

はい、切り裂きジャックのこと。
読んだことがなくても、一度は名前は耳にしたことがあると思います。
レッスンではこの洋書も使い、内容を日本語で確認してから、各パラグラフのretelをしてもらっています。

内容を簡単にまとめて言い直すことをretellといいます。

英文構成の力やまとめる力もつきますし、語彙もふえるいい訓練です。
今日のレッスンの一コマ。
わたし:では、いまのところ英語でまとめてください。
Mさん:A woman was killed in Whitechapel.
わたし:Good start!
Mさん:Jack and Ripper was......
わたし:おーい、Jack とRipperはべつべつではないですよ~。
    
そう、andをいれると、まるで「ジャックと豆の木」みたい聞こえます。

おどろおどろしい内容を英語でまとめていたのに、一気になごむ雰囲気に!
Jack the Ripperが正しく、Jack and Ripperではありませんからね~。

make you proud of me の日本語訳

"I'll do my best to make you proud of me!" and I kissed her many times.

この英文、どんな日本語がいいでしょう?

この文章は、David Copperfieldからのものです。

Step father とその姉に対して叔母のBetsyが言っているところ。

”You'd better go.  I'll keep the boy and take my chance with him. I don't believe a word of your story.
Do you think I don't know how you broke that poor girl's heart? And you hated her son, and punished him for it?  
I can see by your face that I'm right."

We all stared at Mr. Murdstone.  It was true that his face was white and he was breathing fast.

"Goodby, sir, and goodbye to you too, madam," added my aunt, turning suddenly to Miss Murdstone.
  "If I see you riding on my grass again, I'll knock your hat right off your head!"

The Murdstones said nothing in reply to these fierce words but walked quickly out of the house.

”Thank you, thank you, aunt!" I cried. 
 "I'll do my best to make you proud of me!" and I kissed her many times.

”David Coppefield" by Charles Dickens
                                        -Oxford Bookworms-

このような流れです。

makeは「~させる」
proudは「誇りに思う」と訳されます。

直訳すると、「僕のことを誇りに思ってもらえるよう最善をつくします」ですね。

ま~、学校でしたらこれでOKだと思います。

でも、日本語としてどうでしょうか?

この「誇りに思う」という表現がどうも英語っぽいですよね。

日本語では、あまり言わないと思うのです。

これをですね、生徒さんのMさん、
「僕をここに置いたことを後悔させないようにベストを尽くします」と訳したのです。

「後悔させないように」って、とても自然な日本語なので感心しました!

しかも、叔母さん宅においてくれたことをあえて文にしたのもわかりやすいです。

ちなみに、”Thank you, thank you, aunt!"を
「ありがとうございます。感謝しきれません」としていました。

これもいいですね~!


では、逆に「僕をここに置いたことを後悔させないようにベストを尽くします」を英文にするとどうでしょう?

私なら、「後悔させない」という言葉に引っ張られて、  not regret を使ってしまいそうです。

make you proud of me なんて表現、ぜったいでてこないだろうな~

英語的な英文はやはりたくさん読むことですね!

それにしても、このMさん、最近の伸びは目をみはるものがあるのです!

洋書はこれで3冊目。

新聞記事は数しれず。

数をこなすことって大事ですね!

翻訳のお仕事を少しお手伝いしていただいているのも、いいプレッシャーになっているようです(笑)

超初心者レベルでも得意な分野なら翻訳もできる!

こんにちは、英語講師の後村です。

私のレッスンでは洋書を使用しておりますが、レッスンでは精読がメインです。

ば~っと読むと、わかった「つもり」になってしまうので、かならず母国語の日本語に置き換えていただいております。

そうすることで、間違って理解していたというケースがわんさか出てきます。

日本語におきかえて表現していただくのは、確認という意味でも大事ですが、日本語のセンスを磨くことにもなります。

つまり、翻訳のスキルアップにつながります。


"He knows the lanes and yards of Whitechapel well."
これは、The Last Sherlock Holmes Storyのなかの一文。
中学1年生でも意味がわかる英語です。
中学生だと、直訳して「彼はホワイトチャペルの通りや囲い道をよく知っている」とするでしょう。
学校の試験ではOKですが、日本語としてはやや問題がありますよね?
lanes and yardsをそれぞれの単語に置き換えなくても、「ホワイトチャペルのあらゆる通りを知っている」あたりでいいかなと思います。
ところがですね、「ホームズはホワイトチャペルに土地鑑がある」とした生徒さんがいらっしゃるのですよ~!
これ、かっちょいいですよね?
土地鑑があるなんて、この私、すんなり出てきませんでした!
この生徒さん、サスペンスものが大好きな方なんです。
以来、「火スぺの女」と呼んでおります。

で、英語のレベルはというと、以前は超初級レベル(汗)

でもですね、ちょっとだけスパルタのせいか、ここ2年くらいでぐ~んと伸びていらっしゃいます。

15年前に某英会話学校で担当させていただいた生徒さんですが、この方だけはどうにもレベルをあげることができなかったという、いわくつきの生徒さんなんです(泣)

宿題は一切やらない方でした......。

数年前から私の教室にて受講してくださっておりますが、昔とはうって変ってめちゃくちゃ勉強しております!

人って変わるのね~。

年齢は関係ないのね~とつくづく思います!

あ、ちなみにこの方50代後半の方です。

独学でも英語力をつけられる方法!

こんばんは、英語講師の後村栄子です。

英文をしっかり理解するには、内容を日本語で書くとぐ~んと力がつくというのを発見しました。

わけあって、約1か月ほど、いつもの対面レッスンができないため、生徒さんへは通信教育のようなスタイルをとることにしました。

聞く、話す、読む、書くの4技能を網羅できるように組み立てました。

聞く、話すについては、カナダ人の講師にお願いしています。

読む(日本語での確認含)は、日本人の私の担当。

ここで、私が一番驚いたのは、生徒さんの伸びです。

英文の理解力と日本語の表現力が格段に上がったのです。

英検2級レベルの長文を読むという課題を出したところ、その訳文を見てびっくり!

まさか、答をまねて書いたの?と思うほど、かっちょいい日本語なのです。

しかも、つじつまがあう日本語!

ということは、英文の意味をしっかり理解できている証拠なのです!

後日、ご本人のみちえさんに聞いたところ、毎日毎日英語と格闘し、そのうえ日本語も的確な表現を考えましたとのこと。

いつものレッスンの何倍も英語モードになっていたそうです。

いや~、良かったよかった。

英語を読んでいると、自分ではわかったつもりになります。

でも、いざ日本語にしてみようとすると、ちゃんと理解できていないところは絶対に日本語にならないのです!

そのような場合は、単語の意味を再確認したり背景を調べたりすると、新たな発見があります。

そのうえで、本当にその意味であっているのかを確認したほうがいいです。

できれば、日本人かネイティブの講師がベスト。

講師でなくても、言語にたけているネィティブだといいです。

洋書を読んでいて意味はだいたいわかったな~という箇所、ぜひ日本語に訳出してみることをお勧めします。

意外と筆が進まないと思います。

まずは、やってみてください。

次回は、通信講座でどうやって4技能(聞く、話す、読む、書く)を網羅しているのか、お知らせいたします。

独学でできるものがかなりありますよ!