伝わる英語のための英語発想とは?

こんにちは、英語講師トレーナーの後村です。

英語力ってなんだろうって思いませんか?

ボキャブラリー? 文法? リスニング力? 読解力?

答は・・・この全てだと思います。

でもですね、まだ足りません。

「それ」ができないと、通じる英語は話せないし、書けません。

それはなにかというと、「英語発想」ということです。

とにかく、大切なポイントを先にもってくることが大事。

日本語は、結論まで長々といろんなことばを重ねて修飾することが可能な言語です。

でも、それを英語でしようものなら・・・悪夢ですね。

次回は、具体例をみながら解説していきます。

サプライズの使い方!

よくある英語の間違い 【surprise】


こんにちは、英語講師トレーナーの後村です。

「サプライズ」という言葉はよく聞きますよね?

本人に内緒で誕生日パーティーを企画して、当日あっと驚かせる!

ご存知のように、このようなパーティーを「サプライズパーティー」といいます。

surpriseと書きます。

では、「昨日、驚いちゃった」という時は、なんと言うでしょう?

日本語には、誰が驚いたのかは書いてありませんが、「驚いちゃった」というあたりで、「自分」が驚いたとわかります。

昨日とあるので、過去形ですね。

で、I surprised. とする方が多いのですが、これでいいでしょうか?

聞いているほうは、次のことばを待ちます。

でも、言っている本人は、もう完結しているので「話終わりました」モード。

いや~な沈黙が流れます。

本人は、「驚いた」というつもりで、I surprisedと言ったのですが、実際の意味は、「〇〇を驚かせました」「私が驚かせたのは~」という意味になります。

ですから、「誰を、何を」驚かせたのかなと、次のことばを待ちます。

自分が「驚いた」という場合は、

I was surprised.

そうです、was、am、などのBe動詞が必要です。

それがないと、意味が変わってしまいますので気を付けましょう。




threatenって過去分詞ですか?

おはようございます、英語講師の後村です。

speakの過去分詞はspoken.
takeの過去分詞は→taken
breakの過去分詞は→broken
って、これ皆さんご存知の単語。
ちょいと繰り返してみます。
speak→spoken
take→taken
break→broken
全部、後ろに「en」がついています。
では、threatenはどうでしょう?
これも、後ろに「en」がついています。
これは何の過去分詞でしょうか?
え?これは過去分詞なんかじゃない?

はい、そうなんです。
これは、動詞の原形ですね。
つまり、speak, take, breakのような原形ということです。
threaten→「脅す」「脅迫する」などの意味。
過去形と過去分詞は、threatenedとなります。
He was threaten by ~~.としないよう、ちゃんと「ed」をつけてあげましょう。
正:He was threatened by ~~~.
ま、あまり使いたくない単語ですけどね。

Becauseのあとの通じない英語

こんばんは、英語講師の後村です。

日本語発想をそのまま英語にすると通じないことが多いです。

そこを理解できるようになると、伝わる英語になるのです。

問題を出してみますね。

「海外はどこに行きたいですか?」という質問に対して、

Student: I want to visit Canada.

Me:Why?


Student: Because my English teacher is from Canada.

各英文には問題はありません。

では、どこが問題でしょう?

わかりますか?

ちょっと考えてみてくださいね。






この問題に対して、Toru さんから模範回答をいただいたので、こちらに記載いたします。

ご本人の許可を得ております。
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これは、理由と結論が直接的にかみ合っていない(意味合いにおける行間が広すぎる)という事でしょうか?

例えば、"My English teacher, who is from Canada, told me about Canada, and I got interested in it. That's why I want to visit there."というくらいに、理由として直接的に成り立つ内容が必要...とか?

会話なので、”because"という接続詞が主文なしで存在してしまっている、という問題ではありませんよね?
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ビンゴなんてもんじゃありません。

そうなんです、My English teacher is from Canadaを理由にしても、だから何?ってなりますよね。

カナダに行きたいということと、その先生がカナダ出身であることの関連性が見えないのです。

この、My English teacher が日本に来てまだ間もない先生だったらどうでしょう。
その先生のこと、まだよく知らないのに、その先生の国に行ってみたいというのには何かしらの理由があるはず。

これが、カナダではなく、情勢が不安定な国出身の人だったらどうでしょう?
「〇〇国に行きたいです。〇〇さんが〇〇国出身だから」というと、まわりは「何故そこまでして行きたいの?」となると思います。

日本語ですと、「どうしてカナダに行きたいの?」と聞かれて、「今度の新しい先生、カナダ出身なんですよ~」「へ~、そうなんだ~」で終わってもあまり違和感ないですよね。

というか、こういう会話が多いです。

でも、これをこのまま英語にすると、伝わらないのです。

先生がカナダ出身という事実はわかりますが、それがなぜ、自分が行きたい理由になるのか説明が必要なのです。

と書かれても、まだ「う~ん、よくわかんな~い」と思われると思います。

このあたりの発想は、一朝一夕では身につくものではありませんが、インタビュー記事などを読むといい練習になると思います。

あと、becauseも模範回答どおりです。

会話のなかのWhyに対する答なので、OKとしてあります。

目標は紙に書いて達成しよう!

今年も、すでに3月です~。

今年決めた目標のうち、2月までの目標は達成しだろうか・・・・・・。

年頭はその目標にむかっていたはずなのですが・・・・・・。

ここ最近は軌道修正しています。

私は、目標を紙に書いて、毎日目にしています。

大きな目標の下には、その目標達成のための細かな計画も書いています。

紙に書いて毎日目にすることで、日々の挑戦項目が明確になります。

そして、今年の終わりにどれだけ達成できたのか、チェックできます。


それは、自分がどれだけ挑戦したのかの表れでもあります。

やれているか、そうでないかは、誰もわからないですが、「自分」が一番知っていますよね。

毎日の目標を明確にし、一日の終わりには、どんな小さなことでも、そのうち何ができたかチェックしてみると、自分の達成感につながりますね。

3月だというのに、雪がわんさか降っている札幌。

春はもう少しおあずけですかね。

spend someone's lifeの意味、表現

He spends his life fighting crime.
(The Last Sherlock Holmes Storyから抜粋)

これ、どんな日本語にしますか?

直訳では、「彼は犯罪と闘うことに人生を費やしている」ですね。

もちろん、これでもまったく問題ないと思います。

ところが、生徒さんのEさんが、とんでもなくかっちょいい訳文にしてくださいました。

「彼は、犯罪と闘うことに使命を感じている」

どうですか~!

どこにも「使命」とか「感じている」などとは書かれていません。

ですが、「使命を感じている」というほうが、前後の流れからすると、とてもぴったりくるのです。

翻訳の講座ではないので、意味を理解されているか確認するため日本語にしていただいておりますが、Eさんの日本語表現、最近とてもかっこいいのです。

遠方にお住まいなので、メールで課題のチェックとスカイプレッスンをさせていただいているEさん。
超お忙しいのですが、必ず課題をこなしていらっしゃいます。

昨年11月のスタート当時は、赤ペン(実際は黄色)がはいりまくりでしたが、今はその赤ペンがほとんど入らないばかりか、「素晴らしい表現です」という私からのコメントがどんどん増えています。

英文の状況がありありと浮かんでおり、それをご自分の日本語に乗せて書いているという感じです。
スタートして、わずか3ヶ月ちょっとにもかかわらず、ここまでの伸びは驚きです。

確かに、課題も洋書以外にもたくさんあり、通常の3倍くらいはありますので、かなりの時間を費やし、このような結果になったのかもしれません。

あとは、もともとのご本人のセンスでしょうね!

私自身、何度も読んでいるホームズですが、最近のEさんの訳文を読むと、おもわず引き込まれております!
Grammar in Useを使用して文法を再学習しているのも、英文を読む力になっていると思います。

むかし通っていた通訳・翻訳学校の先生が言っていたように、語学学習って、だらだら長期間やるのではなく、ある一定期間は濃い内容を集中してやるべきですね。


アメリカに来て間もない知り合いの日本人男性がスーパーに行った時のお話。

ご年配の女性に話しかけられ、” my son!”と言われたそうな。

「おれ、息子でもないのに、なれなれしい!」とご立腹。

「『お前の息子じゃない』と言いたかったけど英語で言えなかった」とも。

私も以前、同じような経験が。

スーパーで、ご年配の女性に「My little lady」と言われました。


はじめての経験でしたが、状況からして「親しみを込めてそう呼ぶんだな」と理解。

そうなんです、この「My son」は単に呼びかけの時に使う表現なのです。

これ、別に「私の息子よ」と言ったわけではないのです。


女性が言ったとしたら、「ちょっとそこの『あなた』」の時の「あなた」にあたることもあるでしょうね。

いつも「あたな」でぴったりくるわけではありませんが。


友人の場合は、辞書にある、「my」→私の、「son」→息子、とそのまま置き換えることによる間違いです。



いずれにせよその友人、「No, I'm not your son!」と言わなくて良かったです!





僕という言い方、最近、一部の女の子も自分のことを僕と言いますが、だいたいは男の子や男性が使いますね。

これ、英語でいうと「I」になるわけですが、果たして自分のことを言う時だけでしょうか?

変な質問だなと思いますか?

ふと思ったのですが、大人が名前を知らない小さい男の子を呼ぶ時も、僕を使いますよね?

たとえば、「ぼく、いくつ?」とか「ぼく、名前は?」とか「ぼく、どのお菓子がいいかな?」とか。

日本語を習って間もない外国人は、この僕をIと思ってしまうかもしれませんね。

すると、How old am I?  What's my name? となり、自分で自分に質問することになります。

正しくは、 この場合の僕は、相手への呼びかけなので、youになるわけです。

SMAPと嵐と福山

こんにちは、現役英語講師の後村です。

さて、以下の文章を読んで、何を言いたいかわかりますか?

これは、年明けレッスンで、”How's your New Year's Holiday?"という質問に対する、ある生徒さんMさんの答でした。

弟さん御夫婦が遊びに来ていたそうです。

お嫁さんと、生徒さんのお母様、飲み仲間なようで意気投合!

で、Mさんのその時の状況を聞いてみたところ、以下の答をいただきました。


My mother doesn't like Kohaku Uta-Gassen/紅白歌合戦。
My sister-in-law talked with my mother.
I couldn't listen.
No Fukuyama, SMAP or Arashi!
I went to my room.

さて、この文章で、このMさんは何を言いたかったのでしょうか!

これがわかった方はすご~いです!

おわかりの方は、メッセージくださいませ!

必ず添削のうえお返事いたします。


eikodomo23@gmail.com