すごい顔で英語の発音練習する生徒さん!!

日本人の英語が外国人に通じない理由は、わんさかあります。
究極は、日本語思考で英語を話すからだと思います。
言いたいことが最後で、しかも曖昧な表現が多いなど。
つまり、何を言いたいのかが、全く見えないのです。

あと、初級レベルの方に多いのが「発音」の問題。
これまた、日本語発音で話すので通じません。

例:book →ブックー、and→アンドー、but→バットー

と母音がくっつくのです。

「わたし」watashi, 「そして」→soshite、[バット」→battoという具合いに
日本語とは、母音がついてまわる言語。

でも、これですと、非常に聞きづらいでけではなく
時には間違った意味にとられてしまうこともあります。

ネイティブのマネをする必要はないのですが、
正しい音で話すのが大事。

でも、英語の音は日本語にない音だらけなので、
最初は皆さん大変です。

「th」や「v」「f」なども苦戦されます。

レッスンでは、「thは上下の歯で下を軽くかんで~」「v や f」は上の歯で下の唇を軽く, こんな感じでかんで~」と言いながら何度も口元をお見せします。

皆さん必死でトライされます。
日本語にはない音ですから、それはそれは必死に挑戦されます。

時には勢いあまって凄いことになる方もいます。

例えば、FIVE「ファイブ」なんかがそう。

思いっきり、「ファイブー」と発音されてから、
ゆっくりVの音を作ろうと、おもむろに唇を軽くかみ「ブ」と発音されます・・・

しかも満面の笑みで!
「どうや、できたやろ、このわたし!」と言いたげなそのお顔!!

生徒さんが、その笑顔を作る瞬間とほぼ同時に、
「遅すぎです!!」とわたし。

thなんかは、もっと過酷。

Fifthという単語。
鬼門のFも入っているので、さ~大変。

Fをなんとかクリアーし、その勢いのまま「フィフスー」までたどり着きます。
「やった~、できてる!」感満載のまま、上下の歯で舌をはさんでチロリンと出しながら、「th」を後出しされるのです。

またしても、「遅すぎです!」とわたし!!

わかりますかしら?
ファイブ~のあと→Vと言う。
フィフス~のあと→thと言う。
って感じです。

Thもそうですが、上下の歯でかんだり、唇を噛むFやVの音は日本語にはないですもんね。
「くやし~」と言って”ハンケチ”を噛むおネエー様の仕草くらいしか見ないですよね。

一生懸命に下唇を噛んで、FやVの音を出そうとされるあまり、
とうとう「ありえへん」状態になる生徒さんが多いのです。

上も下もわかならくなり、ただ必死で発音しようとされるお姿がそこにあります。

そ・れ・は、

わたしの言っていることの真逆でございます。

つまり、下の歯で上唇をかんでFやVを発音しようとされているのです。

その姿はもはや、美しい女性の表情とはかけ離れてしまっています

下の歯で上の唇を・・・

そうです、あの志村けんの「アイーン」状態なのです・・・

英語講師歴数十年のわたしでもできない、離れ業でございます。
やってみましたが、発音できまへ~ん!!

でも、生徒さんご本人(達)はいたって大真面目。

そのような生徒さんには、言葉の説明より、
手鏡を生徒さんに渡して、ご自分の口の動きを見ながら練習して頂いておりますが。

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